こんにちは、mimuです。
我が家の兄妹猫、今年の4月15日に無事12歳の誕生日を迎えました。

まるまると太っていて、とても元気そうに見えませんか?(笑)
実は少し前から気になることがあり、4月19日に動物病院へ連れていきました。そこで「糖尿病」と診断され、その日から治療がスタートしています。
太った雄猫に多いそうですが、今回糖尿病と診断されたのは雌猫のみぃちゃんです。

この日まで猫の病気に糖尿病があるとは知らなかった飼い主。なんの知識もないまま治療法について決断を迫られ、少し頭がパニックになりました・・・。
治療が開始してから糖尿病についてたくさん調べましたが、シニア期に入ったらこういった事態を想定してもろもろ準備しておくべきですね。
そして、何度も失敗してきたダイエットですが、今回は夫も協力してくれていて、1カ月で200g落とす事ができています。
雄猫のむぅちゃんも7㎏超えの立派な肥満猫なので、これを機に一緒に取り組んでいますよ。
久しぶりの投稿がまさかこんな内容になるとは想像もしていませんでした。
いつまで続くかわからない「猫の糖尿病治療」について記録に残していくので、どなたかの参考になれば幸いです。
今回は、病院へ行くきっかけとなった「糖尿病の初期症状」についてまとめてみました。
猫の糖尿病とは
血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が慢性的に高い状態が続く病気
猫の糖尿病は人間の糖尿病と同じで、本来なら膵臓から分泌される「インスリン」の働きによってコントロールされるべき血糖値(血液中のブドウ糖)が、何らかの理由でコントロールされず、高血糖の状態が続く病気です。
膵臓から分泌されるインスリンが不足して起こる一型糖尿病は犬に多くみられ、インスリンは分泌されているものの働きが弱くなることで起こる二型糖尿病は猫に多いと言われているそうです。
この「働きが弱くなる原因」としては
『猫の体重が4㎏を超えると糖尿病のリスクが3倍以上になる』という研究結果があり(記事によっては6倍なんていう数字も・・・)
・去勢・避妊手術をしている
・室内飼い
・運動不足
・食べ過ぎ
これらによって肥満になることが一つ。
また、加齢でインスリンの分泌が減少することも要因の一つと言われていて、シニア期の猫に発症しやすいとされています。
その他、膵炎による二次的な糖尿病や、アレルギー疾患・口内炎などの治療に使用されるステロイド薬によって発症する医原性糖尿病もあるそうです。
少しの異変も見逃さないよう、日頃から愛猫の健康チェックをしておくことが重要ですね。
猫の糖尿病|3つの初期症状とは
3つの初期症状
- 食欲が旺盛になる
- 水をたくさん飲む
- おしっこの回数が増える
糖尿病の初期症状|食欲旺盛・ごはんの要求が増える

インスリンは血中のブドウ糖を細胞に取り込むホルモンです。
この働きがうまく作用しないと、ご飯を食べているのに体は常にエネルギー不足となります。そのため食欲が旺盛になり、何度もご飯を欲しがるようになります。

食欲が旺盛になったのは確かだけど、いつからだったか覚えてません・・・
糖尿病の初期症状|水をたくさん飲む・おしっこの量が増える(多飲多尿)

血液の中に大量のブドウ糖があると、腎臓で処理しきれずに尿として排出されます。
この時、浸透圧の関係で尿量が増え、体内の水分が減ってしまうため、脱水を補おうとして水をたくさん飲むようになります。
結果として「水をたくさん飲みおしっこを大量にする」ようになります。ここで異変を感じる飼い主さんが多いそう。

我が家も「多飲多尿」で気づくことができました
要注意!|痩せてきた・食欲がない・歩き方がおかしい

体が十分なエネルギーを得られない時には、脂肪や筋肉を分解してエネルギーを作り出そうとするため、結果として体重が減っていきます。
食欲もあって元気そうなのに痩せてきた、という場合は糖尿病を疑いましょう。
食欲がなくなると顕著に体重が減っていくので、異変に気づいたらすぐに病院へ連れて行きましょう。
中には糖尿病の影響で末梢神経に障害をきたし、かかとを床につけたまま歩く子もいるようです。
元気がなくなり嘔吐が見られるようになるとかなりの重症とのこと。

もう少し様子をみていたら。。。ゾッとします。
早期発見が大事!進行が進むと命に関わります~糖尿病性ケトアシドーシスとは~
ブドウ糖とケトン体のダブルパンチで脱水症状が極限に達すると昏睡状態に陥ります
猫の糖尿病は早期発見がとても重要だといいます。
元気なうちに治療を開始して血糖値のコントロールを行えば、多くの猫ちゃんは寿命を全うできるそう。これは人間と同じですね。
ですが、異変に気付かず病気が進行してしまうと、重篤な合併症である「糖尿病性ケトアシドーシス」を引き起こします。
体が十分なエネルギーを得られず脂肪や筋肉を分解すると、肝臓から「ケトン体」という毒性物質が体内で合成されていきます。
このケトン体が増えていくとブドウ糖と同じように尿として排出されるのですが、この時にまた水分が多く排出されるため、重度に脱水が進むこととなります。
こういった状況下で食欲不振・嘔吐・下痢などが併発すると、体が極度の脱水状態となり昏睡状態に陥ります。
即入院の集中治療が必要となりますが、中には命を落としてしまう子もいるそうです。
多飲多尿が気になっても、少し痩せてきたなと思っても、猫が元気そうにしていたら「少し様子をみてみよう」と考える飼い主さんは多いかと思います。
ですが、「体調が悪そうだな」と感じる頃にはすでに病気がかなり進行しているそうです。
ここだけは本当に要注意で、手遅れにならないよう急いで病院へ連れて行ってあげてください。
多飲多尿が気になり動物病院へ

猫自身はとても元気だけど、おしっこの量が尋常ではない(汗)
みぃちゃんの多飲多尿があまりにも異常だったので、病院へ連れていくことにしました。
具体的に言うと
朝起きてオシッコの塊を除くと猫砂が半分に減り、砂を足して夕方仕事から帰ると、またオシッコの塊で猫砂が半分無くなる感じ。猫砂が信じられない速度で無くなるのでビックリでした。
ちなみに、むぅちゃんはシステムトイレでオシッコするので、2匹のオシッコの区別がついたことはかなり早期発見には役立ちました。
お水は、仕事へ行く前に入れた量の半分以上が減っていた感じ。測ってみたら200mlは飲んでいたことになりました。これは「こぼしたの!?」と二度見するほどの減り具合でした。
注意点としては、この異変に気付けたのは家族の中で私1人だったこと。家族みんなでお世話を協力しているご家庭は、もしかすると気づくのが遅れる可能性があるかもしれません。
ということで、いっぱいご飯を食べて水を飲んでオシッコをする、いたって元気そうなみぃちゃんでしたが、なんだか心配なので一応病院へ。

みぃちゃんはこれまでケガや病気をしてこなかったので、約11年ぶりの動物病院でした。
今回お世話になったのは2匹の去勢・避妊手術をしてもらった少し遠くの動物病院です。車で通うことになるので夫の承諾を得ました。
猫の糖尿病は「寛解」することもあるそうですが、その数はほんの一握りのようです。
多くの猫ちゃんは生涯治療が続くことになるので、病院選びはかなり重要だといえるでしょう。
治療方針や獣医師とのコミュニケーションの中で不安や疑問を感じた時には、セカンドオピニオンだったり転院も視野に入れておくといいのかなと思います。
病院は車で30分ほどの距離にあります。緊急の場合はタクシーで通う事になるかもしれませんが、それでも信頼できる獣医師さんに診てもらいたかった。何も後悔はありません。
外来は基本的に院長先生お一人で診ているので待ち時間が長いです。病院が開く前から長蛇の列ができるほど、とても人気の病院なのです。
糖尿病について調べていると、多くの病院では「1週間の入院」が必須だと書かれていますが、こちらの病院では入院無しでした。
診察内容や治療については、次回詳しくまとめたいと思います。
病院を選ぶときに何を基準にするかは飼い主さんによってさまざまだとは思いますが、選ぶポイントとして8つ挙げてみたのでぜひ参考にしてください。
久しぶりにキャリーを使ったらかなり劣化していたので慌てて購入したのがこちら。
ベージュ色が可愛くてお気に入り。こちらの商品レビューも近いうちに投稿したいと思います!