猫との暮らし

【猫の糖尿病】肺水腫による呼吸困難で緊急入院しました

こんにちは、mimuです。

診察2日前、急に体調が悪化したみぃちゃん。

呼吸の回数や胸の動きが少し前から気になってましたが、この日は明らかに呼吸が苦しそうでした。

そこから少し回復して、いよいよ診察の日。

もう一度リブレをつけて、インスリンの量がこのままでいいのか先生と相談しながら進めていこう

そう決心して病院へ向かいました。

※この日の事はできるだけ詳細に記録したいので少し長くなります。

糖尿病の合併症|高浸透圧性高血糖症候群とは?

まずはじめに、診察の時に獣医師へ確認した病名について触れておきます。

合併症について調べていて高浸透圧性高血糖症候群というのを見つけました。

血糖値のコントロールがうまくいかず高血糖が続いてしまうと、高度な脱水と高浸透圧状態を引き起こすというものです。

この場合、尿中のケトン体は陰性となります。

ケトアシドーシスはケトン体の増加によって血液が酸性化する状態なので、尿中のケトン体は陽性になります。

症状には多飲多尿、脱水、意識障害があり、徐々に進行していく病気だそうです。

みぃちゃんの場合ケトン体はずっと陰性なので、今しんどそうにしているのは高浸透圧性高血糖症候群なのでは?と思いました。

ところが診察では、自分が予想していたのとは全く逆のことを指摘されます。

またもや糖尿病治療の難しさに直面した飼い主でした。

1ヵ月ぶりの診察

今回も診察開始時間より1時間早く到着、順番は3番目でした。みぃちゃんは夫と一緒に9時半まで車の中で待機します。

この動物病院ではいつも獣医さんが9時45分に扉を開けて診察券を受け取ってくれるのですが

看護師さんや受付の方も45分に出勤されるので10時を待たずにすぐ診察がスタートします。

この日も10時前に名前を呼ばれました。

診察室に入ってみぃちゃんをキャリーから出してまずは体重を測ります。

6.189㎏だったはず?

木曜日のことを謝りつつざっと1ヵ月の状況を説明。その間すでに聴診が始まっています。いつも思うけどほんと動きが早い。

この時の呼吸も大きくて深かったので
「呼吸の大きさはこのぐらいだった?」
と聞かれました。

「はい。このぐらいか、もう少し速かったかもしれません。そのまま息が止まるんじゃないかと慌ててしまって…」
というと

「んー、ちょっと肺がなぁ・・・」
と一言。

先生)
おしっこは出てる?

飼い主)
はい、朝からもう2回してます

先生)
1回の量は?少ないとかない?

飼い主)
いつもと同じぐらい…だと思います

先生)
たぶん、水分が体の中にたまってしまって、うまく抜けてないんやと思うわ

飼い主)
脱水じゃなくてですか?

先生)
うん、ほら体がブヨブヨやろ
(みぃちゃんの背中の肉をわしづかみ)

飼い主)
(もともとブヨブヨなんやけど・・・心の声)

飼い主)
私が調べてて気になったのが、高浸透圧性なんたらっていう合併症なんですけど、それとは違いますか?

先生)
脱水やったらこうはならへんからなぁ
(みぃちゃんの背中の肉をわしづかみ)

ここまで言われてもまだ信じられない飼い主・・・

飼い主)
おしっこの量に比べて飲む量の方が減ってる気がしてて、だから脱水かなと思ってたんですけど。水分が溜まるなんてそんなことあるんですか?

先生)
インスリンのコントロールがうまくできてなくて合併症をおこしてるっていうのはそうなんやけど。

もしかしたら腎臓の機能が落ちてしまっておしっこがうまく作れてないのかもしれないし、それ以外に何か原因があるかもしれないね。

とりあえずまたリブレを付けて血糖値を見ていくことにして、いまから血液検査と、肺の状態を診たいからレントゲンもとらなあかんけど。いい?

飼い主)
はい、お願いします。

病名は肺水腫

ということで、まさかまさかの・・・

脱水とは真逆の「水分の溜まりすぎ」だそうです!!

病名は数日後に確認しました

体重が減ってきたからごはんを少し増やして、そのせいで体重が増えたと思っていたけど、この増えた分が水分らしい。。。

2週間前からちょっとずつ増えてきたから、そのころから少しずつ進行していたんでしょうか。

ちっとも気づかず、逆にお水を飲ませようとしていた飼い主・・・めちゃくちゃショックでした(T_T)

血液検査とレントゲン

そのまますぐ採血に入りました。

看護師さんが固定し獣医師が採血をしている間、みぃちゃんの顔を触って気を紛らわせていたのですが

前回はすごく大人しかったのに今回はシャーシャーと怒って少し暴れてしまいました。

「よしよし」と獣医さんの手元からみぃちゃんの顔へと目線をうつすと

みぃちゃんが口を開けて呼吸していたんです。初めて見たからビックリしました。

その後自分からキャリーの中に入り、それごと看護師さんに預けました。

このままレントゲンを撮るんだろうか?
もし出すならまた興奮しそう・・・

待っている間ネットで病名を検索しましたが、この時点ではまだ「肺水腫」とはわかりませんでした。

少しして看護師さんがキャリーを抱えて来られ、受け取る際にこう言われました。

「ごめんなさい、猫ちゃん横向きで入っているのでこのままお渡ししますね。しばらく様子をみてもらって、もし呼吸がおかしかったらすぐに呼んでください」

座っている方に席を譲ってもらうよう声をかけてくださり、キャリーを膝の上に乗せて座りました。

呼吸困難で緊急入院

キャリーの蓋に取り付けてたストッパーが外れていました。

やっぱり出したんだ。レントゲンでも暴れたんだろうなぁ・・・まだ興奮してるのかな?

そう思ってキャリーの中を覗くと、横たわってハァハァと口を開けて苦しそうに呼吸をするみぃちゃんの姿がありました。

「え?口で呼吸してるんやけど?めちゃくちゃ苦しそうやのに様子見てってどういうこと?すぐ看護師さん呼んで」

夫に声をかけました。座ってからまだ1分も経っていないのに。

「え?もう呼ぶん?」と動揺する夫に

「だって猫って口呼吸せえへんやろ?めちゃくちゃ苦しそうやし看護師さんに確認するから早く呼んで」
とせかしました。

少し待ってたら落ち着くの???
このまま様子見といてほんとに大丈夫???
頭の中がパニックでした。

看護師さんに呼ばれて奥の処置室へ入ると、酸素マスクを手渡されて、みぃちゃんの顔の近くに当てるよう言われました。

「ここやったら邪魔になるからもうちょっとそっちへ動かしてやって」

少しキツイ口調で獣医師から看護師さんに指示が飛びます。

作業台を動かして椅子を動かして、治療の邪魔にならないよう動線を確保しました。

3人目の患者でこんなことになるとは獣医さんも予想していなかったのでしょう。

いつも穏やかな先生が少しイライラしているように見えてしまいました。

夫は少し離れたところに立っていたのですが
「ごめんご主人、ほんと申し訳ないんやけど、待合で待っといてもらわれへんかな、ほんと申し訳ない」
と獣医師に言われて外に出ていきました。

人気の動物病院なので次から次へと患者さんがやってきます。ですが病院自体は小さくて診察室も1つしかありません。

診察室の奥に処置室があって、さらにその奥にレントゲン室がありました。

獣医師が1人だから、状況を見て判断する力が看護師さんにも求められるんだろうなぁ・・・と感じました。

みぃちゃんは口を開けてハァハァと一生懸命に息をしながら、誰かが近づこうものならシャーシャーと怒ります。

頭を撫でて落ち着かせながら、できるだけ口元にマスクを持っていきたいのだけど、背中を向けてしまったからなかなかうまくいきません。

2日前と比べてもっともっと危険な状況にあることがわかるので、私はというとみぃちゃんをみるのに必死で全く周りの状況が見れませんでした。

診察と診察のわずかな時間に獣医さんが説明に来てくれました。

今まさに飼い主の後ろで血液検査の結果を出している最中で数値が出ていないものもありましたが、説明はざっとこんな感じでした。

・体内の水分が溜まりすぎて肺や心臓の負担になっている

・利尿剤を使って水分を外に出す必要がある

・1回でどれだけの水分を出せるかがカギ

・今のところ腎臓の数値は正常だけど利尿剤は腎臓に負担がかかる

・呼吸が苦しいから酸素室に入れてあげるのがベスト

・病院はストレスになる子が多く酸素室で暴れる子もいる

・この子の事を考えたら、自宅で利尿剤を与えながら診てあげる方がいいかもしれない

・利尿剤で水分を抜きすぎたら今度は脱水の危険があるから慎重に行う必要がある

・リブレで血糖値を見ながらインスリン投与を行う

酸素マスクを当てながら説明を聞いていたのですが、何も言えずに考えこんでしまいました。

しばらくして近くの棚に物を取りに来た先生が
「どうする?落ち着くまでうちで預かろうか?」
と声をかけてくれました。

「このまま車に乗せても、帰るまでの間に呼吸が止まる可能性がありますよね?」
と聞くと

「そうやね」
とすぐに返事がかえってきました。

「すみません。預けたいです。この子を助けてほしいです。」

「うんわかった。じゃあ酸素室の準備ができたらすぐにそこへ入れるからね」
と言ってまた診察へ戻られました。

少ししてから看護師さんがみぃちゃんを抱き上げて酸素室へと運んでくれると

「お母さんもそこでその子が落ち着くまで見ててあげて~」
と先生に言われたのでついて行きました。

「ご主人も呼んであげてー」
看護師さんに指示が飛び、夫と2人酸素室の前で見守りました。

この時まだ10時半・・・

酸素室に入ってもまだ口を開けて苦しそうに呼吸をしていて

もうダメかもしれない
だから2人でこうして見守るように言われたのかも

なんてことを考えてしまいました。

10分ほどして先生がきて、「ちょっと酸素が足りないなぁ」と酸素濃度を調節してくれると

その10分後の10時50分、スクッと突然立ち上がったと思ったら、口を閉じて呼吸するみぃちゃんの姿が!!

夫と顔を見合わせて喜びました!

10時53分、先生が「どう?」と見に来られたので、3分前に口が閉じたことを報告。

良かった良かった、ひとまず危険は脱したということで、あとは利尿剤を打ってどれだけ水分がだせるかが問題ということでした。

夜に面会に来る?と聞かれたので、「来ます」と即答。

その時にまた話しましょうということで、11時に病院をあとにしました。

長い長い一日

診察が始まって病院を出るまで約1時間。長かった…

酸素室に入ったのが10時半だったので、苦しむみぃちゃんの姿を見てた時間の方が長かったことになりますね。

肺水腫での呼吸困難は、水に溺れているような苦しさなんですって。

自宅ではなく病院だったのは不幸中の幸いでした。

この日は昼に娘の家へ行く予定だったので、夜の面会まで気持ちが落ち込むことなく過ごせたのも良かったです。

娘の誕生日をお祝いして、夕方にバスで病院へと戻りました。

その記録はまた次回にします。

自宅でケアできる酸素室、購入しようか悩んでいます・・・

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mimu

はじめまして、mimuです。
2013年5月2日に2匹を迎え、はや10年が過ぎました。
猫のこと、その他もろもろの雑記ブログをよろしくお願いします。

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