こんにちは、mimuです。

狭い酸素室の中で暴れるようになり、ストレスは血糖値にも良くないので急遽退院することになりました。
退院翌日からは自宅でのインスリン注射に加えて投薬治療が始まります。
呼吸は落ち着いているものの、本来なら退院はまだ先の話。
心配なので職場に連絡をして、土日を合わせ計5日間のお休みをいただきました。

ただひたすらに「ストレスのない平穏な生活の中で早く血糖値と呼吸が安定しますように」と願うばかり。
それなのに、退院後の2匹の接触については「なんとかなるだろう」と甘く考えていた飼い主。
多頭飼いの場合、退院する猫と家で待つ猫との接触は、かなり慎重に行う必要がありました。
今回は、退院後の2匹の様子と注意点についてまとめていますので、多頭飼いをされている方はぜひ参考にしてください(;^_^A
【病院から帰宅】きょうだい猫の強烈な威嚇が始まる
退院して自宅に着いたら、まずはきょうだい猫を隔離して、みぃちゃんのキャリーバックをリビングに置きました。
バックから出すのではなく、自分のタイミングで出てくるのを待ちます。

少しするとキャリーから飛び出してきて、目を細めながらあちこち匂いを嗅ぎまわっていたみぃちゃん。
かたや隔離されたむぅちゃんは「入れろ入れろ」と廊下で騒いでいました。
やっと帰ってきたきょうだいに会いたいんだなぁと、少し早いかな?とは思いつつドアを開けてしまった飼い主。
みぃちゃんが入院中、むぅちゃんは家じゅうを探し回ってニャーニャーと鳴きわめいていたので、待ちに待った再会なのかもとポジティブに受け止めてしまいました。
去勢手術と避妊手術の時はお互いに威嚇しあっていた2匹。もちろん今回もシャーシャー怒るだろうな~と覚悟はしていたのですが・・・
結果は、「マジの威嚇」が始まってしまい、なぜかすぐ横に立っていた飼い主まで威嚇され、今にも飛びかかってきそうな雰囲気でめちゃくちゃ怖い思いをしました。

なんでまた私!?
実は過去にも、興奮していたむぅちゃんに飛びかかられて、ざっくりと耳と頭を切る大けがをしたことがあります。
こういう時は間に入って刺激すると余計に興奮してしまうので、目を合わせないようにして距離をとるのが正解。
2匹の間にバスタオルやタオルケットなどを広げて目隠しし、威嚇されている猫を避難させます。

ウーウーと低い唸り声をあげながら目を大きく見開いていて、これは危険だとすぐにわかりました。

野良猫同士の威嚇、まさにあんな感じでした・・・(-_-;)
面会に行った時にも感じたのですが、薬品のような独特な臭いがみぃちゃんの体に染みついていました。
猫の嗅覚は人間の数万~数十万倍とも言われているので、むぅちゃんにとってはとんでもないニオイを放った生物が家の中に入り込んだことになります・・・。
避妊手術の後は、むぅちゃんに近寄られるだけでみぃちゃんがシャーシャーと怒っていたし、今回もどちらかというとみぃちゃんの方が怒るだろうと予想していたのですが・・・
せっかく帰ってきたと思ったらすごい勢いで威嚇されてしまい、みぃちゃんはビックリ&ションボリ。
完全に飼い主のミスです・・・。2匹に可哀そうなことをしました(T_T)
愛猫が退院するときの準備・心構え

猫は視力が弱いので、飼い主のことは嗅覚や聴覚で区別しているといいます。
ですが、「猫は猫の顔を区別できる」という研究結果があるそうで、同居猫はお互いの顔を認識しているのだとか!
けれど、優れた嗅覚を持つ猫は、病院のニオイをまとって帰ってきた同居猫を「知らない猫」として認識し、攻撃対象にしてしまうことがあります。
多頭飼いの場合、退院した猫と同居猫を対面させる際は、特に注意が必要だということを今回初めて知りました。
自宅での準備
・隔離する部屋にトイレ・水・フードなど置けるようにしておく
・それぞれの猫が落ち着いて過ごせる場所を整えておく
病院へ迎えに行くとき
・飼い主や家の匂いがしっかり染みついた物を持っていき、できればそれで体を包むようにして連れて帰る
帰宅時
・隔離部屋に連れていき退院した猫を解放する
・病院のニオイが落ち着くまで数時間~1日程度隔離部屋で過ごす
・体調が良ければシャンプーをして病院のニオイを取る
(無理ならシャンプータオルで体を拭くだけでも効果的)
・退院した猫と同居猫の頬をそれぞれ別のタオルで拭いてお互いの匂いを嗅がせる
・対面させてみて同居猫の威嚇・警戒があるようならもう少しニオイが落ち着くまで隔離させる
キャリー越しに対面させて同居猫の反応を見る、と書いてあったりもしますが
入院した猫には病院のニオイが染みついているため、すぐの接触は避けた方が無難だと思います。
最初から隔離をすることで、結果的にはよりスムーズな対面ができると感じています。
【退院後5日間】夜は隔離・日中は同じ部屋で過ごす
3日間お休みをいただいたので土日を合わせて5連休、これが本当に助かりました。
個室で夫とむぅちゃんを寝かせ、リビングで私とみぃちゃんが寝る事にしました。夜間は完全隔離です。
昼間は2匹を見守りつつ、個室への行き来を自由にしてリビングで過ごしました。

ご飯の準備中が一番気をつかいました。2匹ともキッチンに集合するので、どうしても距離が近くなってしまうのです。
距離を開けて過ごす分には問題がなくても、横を通り過ぎるなど2匹が接近した時にはどうしてもニオイが気になるようで、クンクンとお尻付近を嗅ぐともうダメでした。
2日後、朝から3回も威嚇され、とうとうみぃちゃんも「シャー!!」と反撃してしまいました。
ケンカが始まるかと思いきや、怒られたむぅちゃんはションボリ・・・
その後少しづつ距離を縮めるようにもっていき、その日の夜に1本のチュールを2匹で食べることに成功!!

よっしゃー!と歓喜したものの、次の日の朝にはまた威嚇・・・

5日後には1つの水を一緒に飲みましたが、その2日後にはまた威嚇・・・
休みが終わると2匹を同じ空間でお留守番させねばならず、見守りカメラを設置したり、子猫の時に使っていたケージを組み立てて設置しました。
むぅちゃんの顔色を気にしたり、避けて行動するみぃちゃんの血糖値は、250~500を乱高下してなかなか安定せず・・・
いつになったら落ち着くのかと不安な気持ちが続きました。
【退院後3週間~】威嚇がほぼなくなり距離が縮まりました
7月に入っても2匹の仲は以前のようには戻りませんでした。
ネットで調べた情報を参考にあれこれ試したみたけれど、結局のところ時間が経てばおのずと距離が縮まるようで、とにかく待つしかありませんでした。

退院から3週間ほどが経ったある日のこと、みぃちゃんのお尻を嗅いで「口を開ける」という行動をしたむぅちゃん。
これは「フレーメン反応」と呼ばれる現象で、フェロモンを分析する行動だと言われています。
これまではお尻のニオイを嗅ぐと「ウーウー」と威嚇が始まっていたので、これはかなりの前進でした。

やっとです~(T_T)
そこからほぼ威嚇はなくなりました!
でも、2週間に1回は必ず病院へ行くので、たま~にぶり返したりします。毎回ではないのが謎ですが。
これからもずっと向き合っていく問題なんだなぁ・・・と思うと気がめいりますが
どちらか一方ではなく、ちゃんと2匹のケアをしていこうと思います(^^)/
【多頭飼いあるある】退院時は同居猫からの威嚇に要注意!

猫も歳をとってくると病院へ行く回数が増えてきますよね。
病気の早期発見の為にも、シニア期に入ったら半年〜1年に1回は健康診断へ連れて行く事が推奨されていますが
通院の時は大丈夫だったからと、退院後すぐに対面させてしまうと、我が家のように関係が拗れてしまうことになるので十分ご注意ください。
威嚇行動に悩まされている飼い主さんは多いようで、たくさんの質問箱を拝見しました。
数日でおさまる場合もあれば、1週間でおさまったと言う方もいて、期間はまちまちです。
また、退院した猫が同居猫や飼い主に威嚇するパターンもあるみたいですよ〜
だけど皆さん口を揃えて「いつか必ず良くなる」と仰るので、信じて待つしかありませんね。
もし隔離させる部屋が無い場合は、ケージを準備してあげるといいですよ。

まさか10年後に再び組み立てる日がくるなんて…
今はトイレが一体化していたり、ハンモックが付いていたり、インテリアに合わせやすそうな色合いの物も多いので選ぶ楽しさが増えましたね!